2011年1月29日土曜日

緩い計画

計画通りにいくことはない。
かといって計画を立てないわけにはいかない。
今現在の自分が何をすべきかという判断の基準になるのが計画だからだ。

仕事をしていると緻密な計画を立てる人がいるが、どうも報われることは少ないようだ。というより、無駄なことに工数をかけすぎて生産性を阻害している。
業種にもよるのだが多くの場合、昨今の変化とスピードの激しい環境下では計画に工数を割くことは重視すべきでないだろう。ビジネス書などを読むと計画することの重要性が説かれていて、計画工数を削減することに罪悪を覚えるかもしれないが。

15:00までにオフィスに行かなければならないとしよう。
まずは電車を使って、どこの駅の何線に何時に乗るか、30分ほど余裕があるから喫茶店に寄っておこう、と計画を立てる。更に電車がトラブルでダイヤが乱れたときに備えて、別の路線を調べる。この場合は喫茶店をやめて何時の何線に乗って、どこの駅で乗り換えて、、、と計画する。
更に自然災害で電車が全て止まった場合に備えて、バスの路線を調べ、タクシーの運賃を調べ、、とここまで緻密な計画をしたところで顧客から「会議の場所を変更してくれ」と連絡がくる。念入りな計画は台無しだ。

計画通りに行かないことが多い環境下で計画に工数をかけすぎるのはリスクが大きい。
上記の例でいえばまずいつもの電車を使う基本計画を立てる、いざというときに別の路線、バス、タクシーというオプションがあることを調べておく。ここまででいいのだ。あとは計画通りに行かなくなる可能性を監視する。天候や交通情報、客先の状況から計画通りに行かなくなる可能性を感じたら、その段階でオプションの計画を詳細にする。

これは極端な例であったが、我々も普段ついつい過剰に計画しすぎてはいないか、振り替えってみてもいいかもしれない。

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