たまたま、いくつか地元の小さなIT系起業のWebサイトを見た。
もしかしたら同級生が社長だったりして!?なんて思いながら会社紹介を見てみると、まあ同級生はいなかったのだけど、「みんなが楽しく仕事が出来る環境を、、、」といった社是(?)を見かけるのだ。
それぞれ細かい文言は違うのだけど「楽しくやりたい!」ということを会社経営のビジョンとでも言うんだろうか、価値観の中心に据えているみたい。
分かる、よーく分かるよ、その気持ち。
創業者はみんな一介のSEだったんだろう。
訳の分からん仕様と過去の遺産(スパゲッティと呼ばれるソースコード群)と昼夜問わず格闘し、休日も当たり前のように出勤し、お客様からは出来上がった製品ではなく「よく燃えたけど、頑張ったね」と燃え尽きなかった点を褒められる。
日本のソフトハウスの価値は燃えて燃えて大炎上して、それでも燃え尽きない点にあるのだ。
品質なんてクソくらえ。どうせバグまみれだ。次のモデルでどこかの誰かが直してくれる。
そんな環境にいると、かつて初めてのプログラミングで画面にあらわれた「Hello,world」を見たときの感動を忘れている自分に気づく。
ああ、あの頃の気持ちに戻りたい!プログラムするのが楽しい日々に還りたい!!
そうやって我慢ならなくなって起業したのだろう、と思う。
でも業務内容を見てみると、やっぱりどこぞの請負をやっているんである。
創業したアナタは逃げたかもしれないけど、従業員はやっぱりつまんない事やってるんでは?
もちろん創業者は創業者で一介のSEの苦労からは逃れられたけれど、別の次元の苦労を味わっているのだろう。
楽しく仕事をやろうとするなら、楽しい仕事で収益が上がる事業を考えて、それを楽しいまま継続する仕組み(=利益を生み続ける仕組み)をつくらなくちゃいけない。
創業者が楽しくて、従業員も楽しくて、お客さんや銀行や投資家の期待に応えなきゃいけない。
それはとても難しいことだろう。
だらかこそ成功したヒトの取り分は大きい。
フェラーリ乗ってたり、全身グッチだったり、そんな悪趣味でもなんだか許せるでしょう。
そうでもないか。。
なんでこんなことを考えているかというと、かく言う私も
「楽しい仕事がしたい!!」
と最近強く思うからなのだ。
そしてそれが甘いことじゃないんだよ、ってことも認識しているつもりなのだ。
まあ、今のところは、タダの甘ったれなわけで。
ここから逆転、、、できたらいいな。。